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この記事では、ピースボートの正体と怪しいと言われる理由について、クルーズ旅行専門家が徹底解説いたします。
この記事を読むと、ピースボートが単なる格安旅行ツアーでないこと、一般的な豪華客船のイメージとの差異についてがわかります。
ピースボートの総評
簡単にいうと:
- ピースボートは国際交流を目的としたNGO(非政府組織)
- 「怪しい」との噂はデマ、過剰なポスター張りのボランティアが原因かも……
- 組織が特定の宗教と無関係であり、活動目的は災害支援や平和促進
- 格安料金で世界一周クルーズに航ける反面、デメリットを十分理解する必要がある
ピースボートの強み
- 100万円代で世界一周クルーズに航ける
- 他のクルーズ客船にはない相部屋制度がある
- 一人旅で気軽に世界一周できる
これからの人生を豊かにする”新しい旅”へ
ピースボートの世界一周旅行の料金や魅力については下記の記事で紹介しています。
世界一周クルーズ 飛鳥II(あすか2)vs ピースボートを徹底比較
各クルーズ客船の魅力と料金について下記の記事で紹介しています。気になるクルーズ客船がある方は、ぜひご覧ください。
100万円台で地球一周の船旅ができるピースボート
元々プリンセス・クルーズ社が所有する船で、これまで「サン・プリンセス」という船を用いて、世界一周クルーズやショートクルーズを運営しているのがピースボートです。
パシフィック・ワールド(旧サン・プリンセス)の特徴
2013年から日本発着クルーズに就航した乗客定員2419名の大型船。2019年にはJTBチャーターによる世界一周クルーズを成功させたと船として、日本のクルーズファンには馴染みのある船
金沢出港タイムラプス版#ピースボート pic.twitter.com/IzMJFZ9DWO
— はた (@cruise_navi) August 8, 2023
ピースボートの船旅のメリット
- 100万円代の4人部屋からスイート客室まで、あなたの予算とニーズに合った世界一周の船旅が楽しめる
- 相部屋や1人部屋があるので、一人旅で世界一周しながら新しい旅友達ができやすい
- カジュアル客船のため、カジュアルな自然体で世界一周の船旅が楽しめる
ピースボートの船旅のデメリット
- スタッフは年若いボランティアや外国人が多く、サービスの質は期待できない
- 1995年就航のクルーズ客船なので、客室や船内設備が最新船と比較して見劣りする
- NGO団体独特の雰囲気が苦手な人もいる
こんな人におすすめ
- できるだけ安く世界一周クルーズに行きたい人
- 一人旅で世界一周したい人や新しい旅友達が欲しい人
- フォーマルな雰囲気が苦手な人
ピースボートの世界一周と日本一周の詳細情報は下記の記事をご覧ください。
100万円代で航けるピースボートの世界一周!メリット・デメリットを徹底解説
ピースボートの日本一周 値段とメリット・デメリットを徹底解説
ピースボートの正体は、国際交流を目的としたNGO団体
4/13(土)みなとみらい側には、客船「PACIFIC WORLD」が4/11(木)より着岸中🛳️✨
— 横浜港大さん橋国際客船ターミナル【公式】 (@osanbashi_yok) April 13, 2024
本船は本日13:00出港予定です!
2隻同時入港を見れるのは、お昼頃まで!
ぜひ、大さん橋屋上にお立ち寄りください♪#大さん橋 pic.twitter.com/CadYmceGt2
- ピースボートとは
- ピースボート(Peace Boat)は、国際交流を目的として設立された日本の非政府組織(NGO)団体です。そして、この団体が企画する世界一周クルーズなどの旅行ツアー名でもあります。
ピースボートは、1983年の設立以来、平和と国際交流を目的としたクルーズプログラムを提供しており、多様な国や地域を訪れることで異文化理解や社会問題への意識を高めることができます。
そもそもの始まりは、早稲田大学在学中の学生たちが立ち上げた、ボランティア活動団体でした。
現在では「ジャパングレイス」という旅行会社が東京都新宿区にあり、国際交流と相互理解を促進する趣旨で旅行全般の企画・管理運営を行っています。この会社はピースボートに特化したサービスを提供しています。
一人旅でも安心して参加できる環境が整っており、参加者は多様な人々と交流しながら、新たな視点や知識を得ることができます。
ピースボートの世界一周クルーズでは、参加者は様々な国や地域を訪れ、その土地の文化や社会問題について直接学ぶことができます。
船内では、文化交流イベントや講演が行われ、異なるバックグラウンドを持つ人々とのディスカッションやワークショップに参加することで、広い視野を得ることができます。また、一人旅の参加者でも他の乗客と交流しやすい環境が整っており、新しい友人を作ることができるのも魅力の一つです。
ピースボートは平和と国際交流を目的としたNGO
ピースボートは、平和と国際交流を目的とした非政府組織(NGO)であり、信頼できる団体です。
実はピースボートに対する「怪しい」という評判の背景には、1980年代の社会情勢の変化やクルーズ旅行が一般的でなかったこと、過剰な街中でのポスター掲示での宣伝等が影響しています。
【3000枚掲示で100万円割引!?】ピースボートのボランティア活動方法
しかし、これらの評判の多くは誤解やデマに基づいており、ピースボートの活動は透明性が高く、その目的は明確に平和と国際交流の促進にあります。
例えば、ピースボートでは災害支援のための取り組みを行っており、大地震などの災害に対するボランティア活動を積極的に実施しています。
メンテナンス中、利用者の方から「もうこの風景を見慣れてしまったけど、ものの1分でこんなにも変わってしまうなんて…」との言葉が漏れてきます。
— ピースボート災害支援センター(PBV) (@PB_saigai) April 5, 2024
また「近くの避難所にも洗濯機はあるけど、行きにくいから助かる」と感謝の言葉を頂くとともに、在宅避難者の物理的・心理的な課題も垣間見られます。 pic.twitter.com/WFpFL6L4FL
結論としては、ピースボートは透明性が高く、平和と国際交流を促進する信頼できるNGOです。「怪しい」という評判に惑わされず、その実態を理解することが重要です。
ピースボートは宗教団体ではありません。
ピースボートは宗教団体ではありません。これは完全なデマです。ピースボートは国際交流を目的とした船旅のコーディネートを行うNGO(非政府組織)です。
こういった噂の背景としては、下記のような理由が挙げられます。
本日から公開です。
— つじもと清美 (@tsujimotokiyomi) March 7, 2024
ぜひ、お読みください!
【リーダーズインタビューvol.3】
辻󠄀元清美・参議院議員に震災対策を聴くhttps://t.co/nFDMplWNY7
「国家の予算の配分を「人の生活」へ変えていくことで、日本は再生できると思っています」#辻󠄀元清美 #ハピすむ pic.twitter.com/YCBajhb9Bo
- ピースボートの活動(船内でのイベント、寄港地での交流活動)に宗教色を感じさせる側面があること
終日航海デー
— はた (@cruise_navi) August 10, 2023
カルチャースクールや講演などプログラムたくさん。デッキでは綱引き大会が大盛り上がり。
アイスリームバー(無料)はキッズに大人気☺️#ピースボート pic.twitter.com/Iwrig96Uxm
しかし、これらへの参加は任意であり、特定の宗教への勧誘はありません。ピースボートは国際交流を目的とするNGOであり、観光庁の許可を受けた旅行会社が企画・実施するクルーズ旅行をコーディネートしているだけです。特定の宗教への勧誘は一切行っていないとのことです。
(参考リンク:PEACEボートの噂について)
世界各地の多様な文化や価値観に触れる中で、参加者が宗教的な体験や考え方に触れることはあり得ます。
多くの日本人にとっては珍しいことですが、多くの宗教がお互いを尊重し、認め合う社会は多宗教国家では一般的なことですので、この機会に体験してみたはいかがでしょうか。
ピースボートの体験談
ピースボートが「最悪」「後悔」と評判がある理由は下記の4つです。
同室メンバーとの相性が悪いと最悪
ピースボートでは、100万円代から世界一周クルーズに行くことができますが、一人旅で格安クルーズを実現するためには相部屋必須です。
そして相部屋の場合、同室メンバーと相性が悪いと最悪です。レセプションに言えば部屋のメンバー変更などを融通してくれますが、そうなる前に事前に対策することが必要です。
相部屋の時に必要なルームマニュフェスト
ルームマニフェストとは、相部屋設定のあるピースボートにおいて、100日間同じ部屋で共同乗船客同士が、部屋での生活ルールを決めるための同意書のことです。
乗船客同士で話し合って決めたルールを書面化し、全員がサインすることで合意を取り付けるものです。事前に部屋でのルールを決めておくことで、共同生活がスムーズに行えるようになります。
基本的な生活に直結する以下のポイントを互いに決める方法です。
- 消灯時間
- 掃除当番
- 物を置く場所
- お互いにされて嬉しいこと(嫌なこと)
例えば、ピースボート過去乗船者のまどぅー(@madocanada)さんでは、下記のようなルームマニュフェストを作成しているとのことです。
これらは後から提案すると気恥ずかしさもありそうですが、あらかじめ決めておけばお互いをよく知るきっかけにもなりそうですね。
こういった集団生活は気を遣うので「ちょっとめんどう…」という人は、一人部屋の個室タイプを選ぶこともできます。
こういった選択肢があるのがピースボートのいいところです。
豪華客船のイメージと実際の船内での生活のギャップが大きい
ピースボートが「最悪」と評される理由の多くは、参加者の期待と実際の体験の間にギャップがあることに起因しています。
実はクルーズ船にはサービスの質や船体の大きさなどで3つのランクに分かれています。
それ勘違いです。クルーズ旅行はお金持ちやセレブしか行けない旅行だという思い込み! 実は飛行機の座席と同じように、クルーズ船にはクラス分けが存在します。ファーストクラスが高いのは当たり前ですよね?ほとんどの人は最高クラスのラグジュアリー船の料金を見て、私には無理と思い込んでます。 pic.twitter.com/nvw1425yXa
— くま船長@国内発着クルーズ専門家 (@kumarisu_cruise) August 19, 2023
ピースボートは、飛行機でいうエコノミークラスの「カジュアル船」であり、豪華客船と聞いて多くの人が想像するらファーストクラス「ラグジュアリー船」とはサービスの差が大きく、このギャップが「最悪」という評価につながっています。
「ラグジュアリー船」飛鳥IIとピースボートの違いは下記の記事をご覧ください。
多くの参加者が寄港地での広範な探索や船内での豊富なアクティビティを期待する一方、実際には限られた時間とスペースで過ごすことになる場合があります。このギャップを理解し、現実的な期待を持つことが重要です。
ピースボート船内のWiFiは有料
ピースボートに限らず、多くのクルーズ客船には船内WiFiは有料という欠点があります。
なぜなら、クルーズ客船でのネット環境は衛星通信を利用しているからです。
そのため、一般的なホテルで利用できる光回線と比較して、衛星通信を利用するクルーズ船のネット環境は有料であり、通信速度も遅いです。
Youtubeを2時間見ただけで、約1500円かかるんだね……
この理由と対策については下記の記事で徹底解説しています。
船酔いする可能性がある
揺れは感じないけどデッキに出ると波と風がすごい。これ台風の影響? pic.twitter.com/VcmlNpxGR5
— はた (@cruise_navi) August 9, 2023
ピースボートのような大型クルーズ客船は、通常時は遊覧船やフェリーのような揺れ方はしません。しかし、悪天候で波が荒れている場合は軽い船酔いされる方も多いです。
100日間も船旅をしていると何日かは悪天候の日があり、そうした時は酔い止め薬が必須になります。
大型クルーズ船で船酔いを起こしにくい理由と、万が一の対策については下記の記事で紹介しています。
ピースボートはこんな人におすすめ
ピースボート日本一周クルーズ17日目
— はた (@cruise_navi) August 14, 2023
高知に向かい終日航海です。台風の影響で多少うねりあり pic.twitter.com/3R5mvpEgBT
こんな人におすすめ
- できるだけ安く世界一周クルーズに行きたい人
- 一人旅で世界一周したい人や新しい旅友達が欲しい人
- フォーマルな雰囲気が苦手な人
まとめ:ピースボートで地球一周の船旅に出かけよう!
客船「PACIFIC WORLD」地球一周の船旅へ無事出港しました🌏✨
— 横浜港大さん橋国際客船ターミナル【公式】 (@osanbashi_yok) April 13, 2024
Bon Voyage !
素敵な旅をお過ごしください🛳️#大さん橋 pic.twitter.com/GjBCdvPLZz
本記事では、ピースボートの評判についてお伝えしました。結論は下記の通りです。
ピースボートの総評
簡単にいうと:
- ピースボートは国際交流を目的としたNGO(非政府組織)
- 「怪しい」との噂はデマ、過剰なポスター張りのボランティアが原因かも……
- 組織が特定の宗教と無関係であり、活動目的は災害支援や平和促進
- 格安料金で世界一周クルーズに航ける反面、デメリットを十分理解する必要がある
ピースボートの強み
- 100万円代で世界一周クルーズに航ける
- 他のクルーズ客船にはない相部屋制度がある
- 一人旅で気軽に世界一周できる
これからの人生を豊かにする”新しい旅”へ
ピースボートの世界一周と日本一周の詳細情報は下記の記事をご覧ください。
クルーズ客船に乗船時におすすめな旅行グッズは下記の記事で紹介しています。乗船予定のある方はぜひご覧ください
各クルーズ客船の魅力と料金について下記の記事で紹介しています。気になるクルーズ客船がある方は、ぜひご覧ください。
皆さんの中で、国内発着クルーズ旅行の魅力についてもっと知りたい人がおりましたら、下記の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください
「なかなか休暇が取れず本格的なクルーズ旅行は難しいよ」という方には日帰りクルーズがおすすめです。おすすめの日帰りクルーズは下記の記事で紹介しています。
また、もし分からないことがあったら、お気軽にTwitter(@kumarisu_cruise)で連絡をください。
今回の記事で、クルーズ旅行に行ってみたいと感じてもらえたら、嬉しいです。
これからも国内発着クルーズ旅行の情報について、発信していきます。また見に来てくださいね♪
以上、くま船長でした!